唐突ですが「女教師」って、響きがエロくないですか。頭に「女」を付けるだけでニュアンスが卑猥になる職業。友人と酒を飲みながら、それをいくつ言えるか競った夜を思い出します。あまりにヨコシマな意味でばかり使っていたら、いつか淘汰されちゃいそうな言葉ですが。
「コラ。ちゃんと聞いてる?」
こつん、と軽く頭を小突かれた。ふと我に返る。いつの間にか眠ってしまっていたらしい。見上げれば、ふくれ面の先生がいた。
「放課後、ちょっと残りなさい」
決して自分から申し出たわけじゃない。今日の個人レッスンは先生の強制によるものだ。どうやら俺の中間テストの成績によって、彼女の夏休みのスケジュールが変わってしまうらしい。
「…あまりジロジロと見ないでよ。ああ、もぅ。顔が近いってば」
そう言って、ブラウスの前をはだける先生。今日は緑のパステルカラーか。「やる気が出ない」と俺が机に突っ伏せば、たまにこうやって学習意欲を鼓舞してくれる。彼女は教師の鑑だ。
「早くおいでよ! 気持ち良いわよ」
子供みたいにはしゃぐ先生。子供、といっても俺と彼女の歳はさほど変わらない。ましてや生まれてからずっと、お互い姉と弟のように育ってきた。先生のことは何でも知っているし、彼女もまた、俺のことは何でも知っている。
「進路、どうするの?」
事あるごとに先生はそれを聞く。俺の返事はおざなりだ。前に冗談で「上京して一人暮らしする」と言ったら、本気で泣かれた。彼女が泣き止むには俺は昔の「約束」の話を持ち出さねばならなかった。幼い頃に二人で交わした無邪気な約束。いや、それは「誓い」と言うべきか。
瓶ビールを買った売店で、店番のオバチャンと話し込む先生。「同じモノがいい」という俺に「お酒なんてまだ早い」と一喝する彼女。不貞腐れながら話が終わるのを待つ。すれ違う男たちが先生の体をチラチラと盗み見ていった。無防備な尻が揺れている。苛立つ俺。彼女の水着の下を知っているのは自分だけなのだと、己をいさめた。
「夕日、キレイだね」
誰もいなくなったビーチ、俺と先生は太陽が海に沈んでいくさまを眺めて過ごす。聞こえるのは潮騒と、二人分の静かな息遣いだけ。まるで世界に俺たちだけが取り残されてしまったような気分だ。広すぎる海と空が、目に見えない漠然とした不安を生む。勉強のこと、将来のこと、先生とのこと。そんな俺の心を察したのか、彼女は優しく指を絡めてきた。
「部屋に帰ろっか」
…このあと滅茶苦茶セックスした。とゆー設定で。きにちみさんが教師と教え子の百合モノをやっておられたので、わたくし軍曹も便乗いたしました。短いし、全然エロくないですが。足りないところは個人で想像して下さいませ。
恋愛SLGによくある、憧れのお姉さんが担任教師という妄想でございます。JG2でいえば「秘密の関係」でやつでしょうか。実際にゃ有り得ない設定ですが、男なら誰もが夢見るものじゃないかな。(・ω・)